【体験談】膵臓が無くなるとどうなるのか?

膵性糖尿病

こんにちは!

まるんてです!

僕は2018年5月に「急性リンパ性白血病」と診断されました。
そこから2年間の治療を経験しています。(2020年6月治療終了)

 

2019/9、僕が19歳の時に急性膵炎になってしまい、「膵臓」を無くしました。

 

以前の記事では膵炎になった頃の事を書きましたが、
今回は僕が膵臓を無くした事で、日常生活でどんな事に支障が出てくるのかを話していきます。

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膵臓の働き

まずは膵臓の働きについて簡単に説明します。

 

膵臓には大きく2つの役割があります。

  1. インスリンを出している
  2. 消化液を出している

 

1つ目、膵臓は「インスリン」というホルモンを分泌しています。

 

このインスリンというホルモンは、血糖値を下げる働きがあります。

糖分を含む食べ物(炭水化物)は、消化酵素などでブドウ糖に分解され、小腸から血液中に吸収されます。

その食事によって血液中のブドウ糖が増えると、インスリンの出番です。

インスリンの働きによって、ブドウ糖は筋肉などに送り込まれ、エネルギーとして利用されます。

インスリンは生きていく上で、必ず必要なホルモンです。

 

 

2つ目、膵臓は複数の消化酵素を含む消化液を分泌しています。

 

主な消化酵素は

糖を分解するアミラーゼ

タンパク質を分解するトリプシン

脂肪を分解するリパーゼ

などがあります。

 

膵臓が無くなるとどうなるのか

ここからは膵臓が無いとどんな事が起こるのかについて書いていきます。

 

最初に言っておくと、ぶっちゃけ膵臓が無くなってしまっても全然生きていけます!!

ただ色々と制限があったり、普通ならしなくてもいいような面倒ごとが増えます。。。

僕は「人間の身体って本当によくできてるなぁ。」と思いました。

 

それではこれから実際に膵臓を無くしてしまった僕が、普段どのようなことに気をつけているのかを詳しく書いてみます。

インスリン注射が必要になる

↑ 僕が使っているインスリン2種類

 

膵臓が無くなると自分の体でインスリンが分泌されなくなってしまいます。

そうなると血糖値が異様に高くなり、高血糖の状態が続いてしまいます。

もし高血糖なっても、体にすぐ異常が出てくるわけではありません。

なんなら高血糖になっても、自分ではあまりそれを感じないのです。

でも高血糖が長く続くと、他の病気になってしまい、長くは生きられません。

 

そこで高血糖にならないために、

毎食ごとに血糖測定をして
インスリン注射を使って体の外からインスリンを取り込みます。

 

僕は毎食ごと食前に、食べる量に応じた量を注射しています。

毎食ごと完璧に栄養が管理されていたり、長いことインスリン注射を続けていて血糖値が安定している人は、このインスリン注射が1日1回でも大丈夫な人もいるみたいです。

でも僕はそうではありません。

色々な物を食べるので、毎食ごとに注射をしています。

 

 

この注射は皮下注射というもので、皮膚の下にある皮下脂肪という所に注射します。

ちょっと痛いですが、これはもう慣れてしまいました。

またほとんど注射の跡は残らないです。僕はほぼ跡が無いです。

 

僕は毎回、おへそ周りのお腹をちょっと摘んで、そこにインスリン注射をしています。

お腹以外にも太ももにも注射できます。

患者さんそれぞれ、自分がやりやすいに注射します。

 

 

ただ、インスリン注射は量の調節が結構難しいです。

 

インスリンは多く注射しすぎると「低血糖」という状態になってしまいます。

高血糖はあまり症状が無いし異常がすぐに出ないのですが、低血糖はすぐに症状が出ます。

手が震える、冷や汗が出てくる、フラフラする、など。
そのままにしておくと意識を失ってしまいます。

低血糖になった時に出る症状はその人それぞれ違います。

僕はゾワゾワする感じ、手が震える、なんかが低血糖のサインです。

ゾワゾワするというのが言葉では表現しにくいんですけど、自分では「これは低血糖きたか」と、分かりやすいサインになっています。

 

そうなるとすぐに血糖を上げなくてはいけません。

すぐに吸収される糖、ブドウ糖を飲みます。

僕はラムネとか炭酸ジュースを急いで掻き込みます。

 

人の体は自動で、適切な量のインスリンが出て血糖値が保たれているんだからすごいですよね。

 

 

この注射が始まった頃は、やはり怖かったです。

この針はとても細いし、長さも1cmくらいで短いです。

あまり痛くないと言われていますが、とは言え、ちょっとはチクッと痛みます。

始めたての頃は食事のたびにビビりながら注射をしていました。

 

また、自分でやる事の怖さもありました。

なぜかと言うと、自分はただの一般人です。看護師や医者のような免許を持っているわけではありません。

そんな人が自分の体とは言え、注射をしなければならない。と言う事が怖かったんです。

まぁ今では他の人にやってもらう方が怖いですがw

でも1年も毎食ごとにこの注射をしていれば、流石に怖さはなくなりました。

 

そして注射に慣れてきて、今の気持ちとしてはやっぱり面倒です。

昔は食べる前に何もしていなかったのに、急に食べる前に少し痛い思いをしなくてはいけなくなったんです。

この注射がないと生きていけないので面倒なんて言ってられないんですけど、ちょっとそんな事を考えてしまう事はあります。

 

下痢が多くなる

これは膵臓から出るはずの消化液がなくなってしまった為に、消化吸収が上手くいきにくくなってしまう為です。

 

僕も膵炎になって半年間ほどはよく下痢になっていました。

でも今ではほとんど見られなくなりました。

これには先生も不思議に思っているそうで、下痢が起きにくいのは珍しいことのようです。

 

気を付けていることいえば、以前と比べて食べる時は、ゆっくりしっかり噛んで食べるようにしています。

口でしっかり噛んで、できるだけ噛み砕く事で、他の場所での消化を負担を減らせればと考えてます。

油物の制限がある

膵臓からは色々な消化酵素が分泌されていますが、その中でも脂質を分解する酵素の役割がとても大きいそうです。

膵臓が無いと、他の場所での消化酵素では分解しきれず、吸収しにくいまま脂質が残ってしまいます。

その為、普段から油の取りすぎには気を付けています。

サラダにはノンオイルドレッシングを使うようにしたり、かき揚げは表面積が大きいから食べないようにしたり。

 

あとは牛乳をたくさん飲めなくなりました。

牛乳には脂肪がそこそこ入っているので、それが原因だと思います。

僕はコーンフレークをたべる時、多い時は1ℓの牛乳を全部飲み切ってしまうくらい牛乳たっぷりが好きでした。

でも今の僕はそれが食べれなくなってしまいました。

2回食べたんですけど、食べると必ず下痢になってしまいます。。。

それ以来牛乳の飲み過ぎにも気を付けています。

お酒が飲めなくなる

「いつかは飲んでもいいけど、しばらくはやめておいて」と先生から言われています。

これはアルコールを分解すると糖分になるので、インスリンの調整が難しくなるからだと思います。

僕が膵臓を無くしたのはまだ19歳だったので、お酒を合法で飲めるようになる前にダメになってしまいました。。。

僕の親はどちらもお酒に強いので、正直飲めるようになるのが楽しみでした。

そんなこともあって、もしかするとこれが1番ショックかもしれないですw

 

まとめ

今回は膵臓が無くなってからしばらく経った、僕の経験してきた事を書きました。

 

僕は1つの臓器が無くなったにも関わらず、インスリン注射以外はほぼ普通の人と同じです。

こんなになっても助かって、今は日常を送れています。

今の医学ってすごいなと、自分の身を持って感じました。

 

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。m(_ _)m

これからも患者体験を通じてわかった事や、僕がみんなに共有したいと思った事を書いていこうと思います。

読んでいただきありがとうございました。

ばいにゃら!

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