【死亡率30%】重症の急性膵炎になって死にかけた話

白血病

こんにちは!

まるんてです!

僕は2018年5月に「急性リンパ性白血病」と診断されました。

そこから2年間の治療を経験しています。(2020年6月、治療終了)

 

僕の2年間の入院生活。

その中で最も辛かったのは、重症急性膵炎になってしまった事です。

なぜ膵炎になってしまったのか、はっきりとした理由は分かっていません。

抗がん剤の副作用・ストレスなど、色々な要因が原因だろうと医師が言っていました。

 

僕はあの時生き残れた事が奇跡だったんです。

今回はこんな体験をした話を書いていきます。

 

膵炎って何?

膵炎は文字通り、膵臓が炎症を起こしてしまう病気です。

 

胃が消化液を出して、食べ物から栄養を吸収しやすいようにドロドロにする働きがある事は、多くの方が知っていると思います。

膵臓という臓器も似た働きがあって、

  • 炭水化物を分解するアミラーゼ
  • たんぱく質を分解するトリプシン
  • 脂肪を分解するリパーゼ

といったように、様々な種類の消化液を分泌しています。

その膵臓で何かの原因で、この消化液が膵臓自身を溶かしてしまう。

これが膵炎です。

 

そしてこのようにして炎症を起こした膵臓からは、他の臓器にとって有毒な物質が多量に発生し、それらが血液で全身に回っていきます。

そのまま進行していくと、心臓、肺、肝臓、腎臓、消化器官などに障害が及んで機能しなくなることがあるそうです。

幸い僕は他の臓器などに異常は見られていせん!

看護師さんの迅速な対応、ドクターの適切な処置などのおかげです。ありがてぇ。

 

急に激しい腹痛に襲われた

その日はなんの前触れも無く、突然でした。

 

僕はいつも通り、1日の治療を終えて晩ご飯の後にPS4でゲームをしていました。

するとなんとなくお腹が痛い。

最初はちょっとの痛みで、そこまで気にならなかったんですが、なんだかずっとじんわり痛い。

だんだん痛みがつよくなってきて、その日のゲームは終わりにしました。

布団にくるまったり、湯たんぽをお腹に当てておいたり。

でも全然痛みが引かない。むしろどんどん痛みは強くなるばかりです。

 

当時の僕は色々な薬を使って治療をしていたので、痛み止めなどの本来なら使わなくてもいい薬はあまり使いたくありませんでした。

しかしこの時ばかりは痛み止めをもらいました。

 

3段階の強さで痛みどめがあるそうで、

1つ目は錠剤。

飲んでから30分後ほどで効果が効いてくるらしいが全く効果なし。

2つ目は点滴。

これは点滴を始めてからからすぐに効果が出始める物らしいんですけど、これも効果が無かった。

というか、こんな風に段階を追って痛み止めを使っている間もどんどん痛みは増していて、もう個室で転げ回ってました。

 

よく看護師さんが患者さんに痛みのレベルを1~10で聞くんですが、そんなのもちろん10。

むしろその上、痛みは10までじゃないでしょ、って感じでした。

 

僕も一応看護師を目指していたので、看護師さんにしょうもない手間を取らせてしまうような事が無いような患者でいたいと思っていました。

でもこの時はそんなことも忘れていて、夜の間ずっと看護師さんにずっとへばりついて、「もっと強い痛み止めください!!!」って泣き叫んでいました。

 

 

それ以降の記憶は曖昧です。

痛すぎてなのか意識が飛んでしまったんだと思います。

3つ目の痛み止めをやったようなやってないような感じで、よく覚えていないです。

 

その後覚えている事は、外が明るくなっている時に、ベッドごと違う部屋に移されている事をボヤッと覚えているくらいでした。

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気がつくとICUにいた

そして僕は気がつくと、さっきまで転げ回っていた部屋とは違う個室にいました。

そこはICU(集中治療室)でした。

 

ICUは病院の中で本当に命の危ない患者さんがくる場所です。

気がつくとすぐに今まであった事のない看護師さんが来てくれて(意識が戻るとセンサーとかで知らされるよう機械とかがあるのかな?)、何かちょっと話しかけられた気がします。

そしてその時、僕は答えようとしたんですけど、声が出なかったんです。

体も動かなくて、マジで自分がどうなってるのか分からなかった。

周りを見ると見た事のない大きな機械が両サイドに置いてあるし、ち○ち○には管が付けられていました。。。

僕はまだ看護学校で導尿勉強してないのに、先に体験してしてしまいました。

 

意識が戻ってから看護師さんに言われた事で覚えているのは、ここに運び込まれてから3日経ってる。って事でした。

僕にとっては、あの激痛い腹痛が数時間前のような気分でした。

あの時のお腹の痛みは、気がついた時は全く無かったです。

 

 

ICUに来てからは新たな発見ばかりでした。

  • 導尿カテーテルをしてると、おしっこをする感覚が全く分からない事
  • オナラだと思って気を緩めたら大便が出てしまった事
  • 久しぶりに食べる食事は消化しなくてもいいくらいドロッドロだった事
  • 実際のICUとドラマで見るようなICUは全く違う事
  • ICUにいる患者さんで元気に会話できる人は僕くらいしかいない事

 

自分の目でICUという場所を見る事が出来て、元気になった今ではとてもいい経験ができたと思っています。

そこはあまりにも僕は想像していた看護現場とは違いすぎていて、同じ看護でもこのような世界もあるんだなと、視界が大きく開けた感じがしました。

実際にICUで働いている看護師さんはめっちゃスゴいと思います。

 

そして1週間ほどで僕はICUを離れる事になりました。

次はHCU(ICUと一般病棟の間くらいの患者さんがいる病棟)に行く事になりました。

が、移動の前に現在の自分の状況をドクターから知らされる事になりました。

 

自分の状態を知らされる。膵臓が無くなった事を知る。

ICUからHCUに移動する日

この日はお昼を食べてから、ドクターから話を聞いて移動しました。

前日にICUの経験豊富そうな看護師さんから「結構きつい事だから覚悟しておきなさい」と言われてはいたんです。

一応どんなこと言われても大丈夫なように覚悟はしていたつもりでした。

でも実際はそんな僕の心構えは甘々でした。

 

まず最初にドクターから、「よく生きていた、頑張ったね。」と褒められました。

僕はずっと寝ていただけだったので覚えていないけど、相当ヤバイ状況だったそう。

親には、「もしもの事があってもいいようにしておいてください。」とドクターから言われていたみたいです。

 

でもそんな明るい話もすぐに終わっていきなり、僕はドン底に落とされました。

 

だってそんな、

「あなたは膵臓が無くなってしまいました。」

なんて言われても無理でしょ。。。

 

その時の僕は膵臓の働きをしっかりと分かっていませんでした。

でも自分の臓器が無くなると言われた瞬間、意味がわからなすぎて頭が真っ白になりました。

 

あの時ドクターから言われた事を全て覚えている訳ではありませんが、

  • これからは一生インスリン注射をしていく事になる事
  • 油物、お酒は極力控える事

この2つはよく覚えています。

 

インスリン注射の事は知っていたので、僕もこれから一生あれを使う事になるのか。というモヤモヤ。

僕は食べる事が好きだし量も食べるので、ラーメンとか揚げ物をお腹いっぱい食べる事が出来なくなってしまった。という絶望。

なかなか現実味の無い事を短時間にポンポンポンと連続で言われて、全く理解が追いつきませんでした。

他のどんな話より、膵臓が無くなった事のダメージが大きすぎました。

 

ドクターが話を終えて、ICUの個室から出て行ってすぐ、僕は泣いてしまいました。

だんだん頭がその内容を受け止め始めたんだと思います。

全く意識していないのに涙は勝手に出てきて、泣き止みたいのに止める事が出来ませんでした。

 

 

何時間か経って、気持ちが落ち着いてからHCUに移動しました。

でも「膵臓が無くなった」という強烈なワードを何気ないところで思い出してしまいます。

晩ご飯を食べながら。
トイレに行くためにベッドから立った時。
看護師さんが僕の様子を見にきてくれた時。

 

僕は自分の事を「前向きに考えるポジティブな奴」だと思っています。

実際に白血病になった時も、

  • 癌の中では治りやすい
  • 看護師になる前に患者体験できる
  • というかちょっと昔だったら癌の時点で終わってた

って感じで治療を頑張ってきていました。

 

でも今回は流石にキツかった。

心へのダメージが大きすぎです。

その日はずっと泣いていて、眠る事も出来なかったです。

 

 

でもタイミングが良くこの日は土曜日で、その夜HCUには僕しかいませんでした。

しかもその日の夜勤の看護師さんがみんな歳が近くて話しやすかったし優しくて、僕の八つ当たりの言葉をずっと聞いてくれました。

看護師さんにはめちゃくちゃ迷惑をかけたと思っているけど、あの時の僕はどこに気持ちをぶつければいいのか分からなかった。

でも僕は聞いてくれてとても救われたんです。

看護師ってすごいなって、僕もこんな人になりたいなって思いました。

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そして今は?

急性膵炎になってから、すでに2年ほど経っています。

今ではもうインスリンも食事前の手洗いとセットになっています。

 

そりゃ正直にいったら面倒です。

でも面倒なんて言ってられません。 だってインスリン注射がなかったら僕は生きていけないからね。

 

油物も普通の量食べれています。

僕の好きだった「ジャパニーズ野菜にんにく脂増し増しラーメン」は食べれなくなっちゃったけど、他にも美味しいものはいくらでもあります。

もっといろんな美味しいものを食べたいです!

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最後に

 

僕は白血病になった事、急性膵炎になってしまった事、

これらを今では経験出来てよかったと思っています。

 

僕は今まで19年間ただなんとなく生きてきました。

でも癌になって、生死をさまよって、「生きている」事のありがたさや「健康」の大切さをとても感じました。

この病気になってしまった事はしょうがないです。

何かこの経験を活かす事ができる事をしたい。

とりあえずは看護師になって、今度は患者さんを助ける立場になってみたい。

そして僕の経験をそんなふうに活かす事ができるのかを身をもって経験したいです。

 

 

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。m(_ _)m

これからも患者体験を通じてわかった事や、僕がみんなに共有したいと思った事を書いていこうと思います。

読んでいただきありがとうございました。

ばいにゃら!

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